平成22年度合格者座談会

司会

中央ゼミナール 宍戸

オブザーバー

中央ゼミナール英語科講師 千頭和先生

中央ゼミナールの宍戸です。私は看護・医療コース担任として、これから看護師を目指す方、すでに看護師だけれどもキャリアアップのために大学への3年次編入を目指す方、現在、看護専門学校・短大の学生の方の指導を担当しています。

この座談会は、元中ゼミ生の皆さんにお集まりいただいて、これから看護師を目指す方、3年次編入を志望する方のために、受験対策や進学後の学生生活について、いろいろと伺ったものです。座談会を行ったのは平成22年4月です。ぜひ、参考になさってください。

出席していただいた元中ゼミ生の皆さん

Aさん

千葉大学看護学部1年(社会人入試)

Bさん

聖路加看護大学3年(学士編入)

Cさん

千葉大学看護学部4年(3年次編入)

Dさん

千葉大学看護学部3年(3年次編入)

Eさん

群馬大学医学部保健学科看護学専攻3年(3年次編入)

Fさん

筑波大学医学部保健学科看護学専攻3年(3年次編入)

宍戸本日は、他の分野で社会人としての経験を積んでから、看護師を目指してこの春進学された千葉大のAさんと、前年に聖路加看護大に学士編入されたBさん、また、すでに看護師として働く中で大学へ3年次編入された、千葉大のCさん、Dさん、群馬大のEさん、筑波大のFさんにご来校いただきました。試験のこと、大学への進学を志望した理由や受験対策、進学後の感想など、いろいろとお聞きしたいと思います。また、英語の千頭和先生にも、オブザーバーとしてご出席いただきました。

宍戸まず最初に、これから看護師を目指される千葉大のAさんと聖路加看護大のBさんにおうかがいします。どうして看護師になろうと思ったのですが。また、大学という場を選択されたのはどうしてでしょうか。

Aさん以前、仕事でがんの総合都市医療プロジェクトにかかわったことがあり、そこでホスピスを知って看護の道に興味を持ちました。ただ、そのときは大学に行こうとまでは考えていませんでした。その後、おととし1月に祖父ががんで自宅療養をすることになり、そのとき、自分に看護の能力があればと考えました。祖父は残念ながら亡くなりましたが、自分のようにこれから自宅でがん患者のケアをしたいという人も多くいるのではないか、でも、素人では苦しむ病人を目の前にして何もできない自分の無力さを感じる人もたくさんいるんじゃないかと思いました。自分はそういう人たちの力になりたいと考え、看護師の道に進む決意をして中ゼミでお世話になることにしました。千葉大を選んだのは、がんの専門看護師になりたいという目標がありそれにはこの大学がベストだと思ったことと、千葉で生まれ育ったので、地元の国立大学である千葉大の看護を受験しようと決意しました。

Bさん以前はまったく別の仕事をしていたのですが、あるとき近所の病院でスペイン語で患者さんのケアをする看護師さんを見かけ、日本に住んでいる外国人で困っている方の手助けになるような、こういうかたちで医療に携わる看護師さんもいるのだということを知りました。自分はアメリカでの留学生活中に一人で住んでいて、体調が悪くなったとき誰に相談したらよいのか、どこの病院にいったらいいのかわからず不安になった経験があります。そういう経験を通して、今度は逆の立場で日本にいる外国人を支えていけるようになりたいと思いました。また、人の体や医療にも興味があったので、看護が自分の夢に一番近い道かなと思って、国際看護に力を入れている聖路加に進みました。

宍戸お二人とも大学という道しか考えていなかったのですか。専門学校や短大という選択肢はありませんでしたか。

Aさん先ほどもお話ししたとおり、千葉大はがん専門看護師への道が開かれていますし、看護師になってから勉強を続けるのにも、いい環境だと思いました。

Bさん最初は、専門学校に行けば3年という大学よりも短い期間で資格が取れるかなと思ったんですが、中ゼミで相談をして学士編入の存在を知り、同じ3年間の勉強で自分の目指す国際看護の道に近づける勉強のできる大学があることを知って、大学への学士編入を決意しました。聖路加は海外の大学と提携しているなど国際分野に力を入れているということだったので、聖路加へ進学しました。

宍戸次に、3年次編入された看護師の皆さんにお伺いします。なぜ、専門学校や短大を卒業して、すでに看護師として活躍されているのに、大学に進学しようと思ったのですか?

Fさん総合大学に行きたいと思ったのは、将来、産業保健の道に進みたいと思っていたからです。保健師の資格を取得するだけなら専門学校という選択肢もありましたが、総合大学だったら他の学部の勉強もできます。産業の道に進むためには、社会学や心理学の知識も必要だと感じたので、総合大学への進学を希望しました。

Eさん前の職場で炎症性腸疾患の病棟を担当しました。この病気は発症年齢が若い上に一生治らない病気です。入院患者にも若い患者さんが多かったのですが、将来を悲観する患者さんが多く、闘病を続けていくうえでモチベーションをどのように保たせていくのかとか、精神的なケアが不足していることを感じました。さらに、その病棟で看護師の離職率が高いことも気になりました。こういう治療の効果の上がりにくい病気では看護師に対しても、モチベーションを維持するための精神的なケアが必要なのではないかと思いました。以上から、大学で勉強して、患者に対する精神的ケアに加え、離職率の低い病棟をつくるために必要なことなど、管理の面からも看護の現場を考えたいと思いました。また、一般教養も勉強して、もう少し総合的に人間として大きくなれたらと思って、総合大学への進学を決めました。

Dさん看護師として働いていたときからもう少し勉強をしたいと考えていました。イギリスでのボランティア留学を通して日本の看護は決して欧米に劣っていないと感じました。日本にいるときは、アメリカの看護のほうが進んでいるのではないかなどと考えていたのですが、海外に行ってみて初めて日本の看護の質の高さ・きめ細やかさに気づき、もう一度日本の看護を深く学んでみたいと思ったんです。そこで、大学で専門的に勉強しようと考え、大学編入を希望しました。一般教養などの授業も取りたかったし、国際看護を勉強できることも魅力でした。

宍戸この中でCさんだけ、今年千葉大の4年になりますが、実際に1年間大学で勉強してみて、専門学校や短大と、大学の違いをどういう風に感じましたか。あわせて志望動機もお願いします。

Cさん私は産業看護の経験から、予防医学・予防活動に興味がありました。もう少し予防活動を広めたいと考えており、市町村の保健師になりたいと思って、進学を決めました。実は最初は大学でも専門学校でもいいと思っていました。受験日の早い大学をまず受験して、だめだったら専門学校にいけばいいやという軽い気持ちでいました。今思えば、大学に合格できてよかったんですけど。私は看護専門学校にいって、放送大学にいって、千葉大に入ったんですけど、放送大学に行ってみて、長年その専門分野を勉強してこられた先生方に授業を教わるのはすごく楽しかったし、放送大学は東大の先生とかが客員教員でこられていたりするので、内容もすごく充実していました。そういう意味ではエキスパートから授業を受けられるのが、大学と専門学校の違いだと思いました。
千葉大には、たぶん千葉大だけの科目じゃないかと思うのですが、「看護教育学」という授業があります。この授業では、看護師がどういう教育をうけてきたのか、制度がどうなっているのか、現代社会の中で看護教育がどういう位置づけになっているのか、などを学びます。最初は看護教育というのは医者の助手を育てることが目的だったので、今も医者が学長という看護大学がとても多いと思うんです。だけど、千葉大の看護学部は看護の専門性を追究したいということで、看護職の資格のある人がいろんな仕事をしています。教授ももちろんそうですが、学部長も看護学部の方なんです。でも、専門学校では5年以上の職務経験があれば、たぶん私たちも、先生になれるんです。大学では研究して発表して認められてという過程を、何度も経て教授という立場になります。そういう勉強もできて、千葉大に入学できてよかったと思っています。そういう学問的背景という違いが、大学と専門学校ではあると思います。

宍戸筑波大のFさんにお伺いします。まだ大学に行き始めて間もないですが、看護師養成校との違いは、すでに感じていますか。

Fさん大学ではどの学部の先生も自分の専門に対してすごく熱いし、学生思いだと感じました。

宍戸看護学校は違いましたか?

Fさん総合大学の医療技術看護短期大学で学んでいたんですけど、そのときはあまり感じませんでした。

宍戸学ぶ側の姿勢が変わったということもあるかもしれませんね。

Fさんそうですね。今とそのときの自分が違うということもあるかもしれません。今の大学には生徒がいつでも相談にいける支援室というものが各学部ごとに設置されています。それに、たしか私の短大にはなかったと思うのですがクラス担任制があります。何人かで担任の先生の部屋に足を運んだのですが、先生がいらっしゃれば話を聞いてもらうことができます。

宍戸ということは、ただ単に専門知識を教えるというのではなくて、それ以外の面でもいろいろなフォローがあるということですね。

Dさん千葉大学では、先生方がわからないことがあれば親切に教えてくれます。私は大学院に関心がありますが、1年から入学した新入生向けの大学院ガイダンスみたいなものが3年次編入生向けにはなかったので、編入生何人かで、先生の研究室に直接、大学院について聞きに行きました。最初は煙たがられるかなと思ったんですけど、すごく親切に教えてくださいました。逆に、来てくれて嬉しいといった感じでした。

宍戸Bさんはアメリカの大学の出身ですが、日本の大学とは全然違いますよね。まして聖路加看護大は単科大学で規模も違うし。

Bさん  はい、全然違いますね。私はアメリカでは総合大学に通っていたのですが、学生数は3万人以上いて、先生とは3・4年向けの小さいクラスでは話せましたが、英語で専門的な話をするのも難しかったので、あまり積極的には関わらなかったです。でも聖路加は単科大学で学生数が少ないこともあり、先生との距離が近いと感じています。先生はとてもフレンドリーだし、何か質問があればいつでも来てくださいっておっしゃってるし、実際に聞きに行くとわかるまでとことん教えてくれます。学べる環境がすごく整っていると感じます。あと、実際に自分が使っている教科書や本を書かれた先生がいらっしゃるので、そういう先生から教えてもらえるのは財産だなと感じながら勉強しています。

宍戸Aさんは、まだ大学にはほとんど通っていないわけですが、何か期待していることはありますか。

Aさんこのあいだ研究室訪問をしました。先生方どういうことを研究されているのか、直接お聞きする機会があったんです。私は老人看護と病態学の話を聞きにいったのですが、先生方は気さくに「こういう器具があるのよ」などと教えてくださったし、学部長が老人介護の先生なのですが、近くで笑いながら話をしてくださったので、遠い存在だった先生を近くに感じることができました。そのあと、自分の学びたい分野の先生の研究室訪問もしましたが、そんなに気軽に話はできないと思っていた先生も、質問に丁寧に答えてくださったので、先生方が専門性が高いだけではなくお人柄もすばらしいと思い、そこに期待しています。

宍戸千頭和先生は東大の教育学部出身ですけれど、看護は学生さんと教員の距離が近いような感じがしますよね。

千頭和そうですね。それに学生がみんな積極的に先生のところにいくんですよね。そういう人達だからこそ受かったのかもしれないですね。

宍戸だからこそ、先生方も学生の熱意に応えようってことでしょうか。

宍戸さて、これからの大学生活について、お伺いしたいと思います。これから学ぶ中でいろいろ考えていくのかと思うんですけど、保健師の資格は、みなさんとるんですよね。保健師については、今まではどこの大学でも学部で保健師の国家試験受験資格を取得できましたが、法律の改正があって、各大学に於ける保健師教育が検討されています。皆さんの進学した大学にも何か変更はあるのでしょうか。

Bさん私の次の年の学士編入生(2014年卒業生)までは今の授業のプログラムで保健師の受験資格は取得できるのですが、その次の年からは選択制に変更になるようです。人数に制限があるかはわかりませんが。

宍戸問題なのは地域によっては保健所で実習の受け入れができないことですね。大学ができすぎちゃったんですよね。今までのように看護系大学の学生全員を受け入れていると、仕事に支障が出るということのようですね。群馬はどうでしょうか。

Eさんいずれ選抜になると思います。

宍戸助産師も今、選抜ですよね?

Eさんそうですね、毎年10人です。

宍戸千葉も同じですか?

Dさんまだ選抜のこととか全然聞いていないんですけど、そういう話がでてるんですか?

宍戸助産師課程は今でも選抜ですよ。助産師は3年次編入では課程を履修できませんが、社会人で1年から行く方は、選抜試験を受けています。3年次編入で助産師を取得したい中ゼミ生は、だいたい群馬か山梨、埼玉県立を受験しています。筑波も助産師課程を履修できるそうですね。

Fさん筑波は助産師と養護教諭一種が選抜になっています。3年次編入では養護教諭一種数人、それに助産師課程履修者を2人だしてます。

宍戸筑波もいよいよ履修できるようになったんですね。以前の先輩の情報では、前から取らせるとのことでしたが、実際に助産師課程を履修した人はいないらしいと聞いてたので。

Fさんたぶん私の1年先輩の方が助産師課程を履修しています。

宍戸保健師については、東大では大学院修士課程で履修するかたちになっていて、学部では取れないんですよね。北大もそうなるって聞いてますし、国立大学では東大にならうところも出てくるでしょう。また、今まで通り学部での教育だけれど選抜制になるところも多いようです。今までは、看護大学に1年から行けば、正看護師に加えて保健師課程はどこの大学でも履修できて、さらに、大学によっては助産師・養護教諭一種課程が履修できたわけです。
ところが、保健師・助産師の修業期間が1年以上になったことで、まず、4年間で正看護師・保健師・助産師というトリプルでの資格取得はできなくなりました。すでに助産師は聖路加看護のように大学院教育になっているところもありますし、看護大学卒業者を対象とした専攻科で教育するところもあります。すでに看護師教育は大学でとの方向性が打ち出されていますし、保健師や助産師など、より高い専門性を求められる場合は大学院で、という動きがあるということでしょうか。大学院では専門看護師養成も行っていますし、特定看護師制度も検討されています。皆さんの中には大学院に興味がある方もいらっしゃるわけですが、また、勉強ですね。特に英語は必須だと聞いています。

Dさん大学で先生に大学院について伺ったときに英語のことも聞いたんですけど、研究論文は日本より英米のほうが幅広いし、論文を読んで訳して発表してといくという授業も大学院にはあります。英語はどうなんですかと先生に聞いたら、だんだん慣れてくると言われたんですけど、千葉大の編入試験には英語がなくて、たぶん大学1年から入学している学生とは、もともとの英語のレベルが違うと思うので、みんな「英語・英語・英語」と焦った感じになりました。

宍戸いずれにしても編入試験でも社会人入試でも、英語がネックになるというケースは多いですね。

千頭和求められている英語が何なのかを明確にしていくべきじゃないですかね。実用的な英語なのか、現場で使う英語を要求されてるのか、研究のための英語なのか、というのを。もちろん僕らが中ゼミでやってる授業というのは、英語で書かれた論文対策が中心ですが。

宍戸一般入試とも違うし、TOEICでやるような英語とも違うし。たとえば留学していて、日常会話ができるから、大学院入試や編入試験の英語問題が解けるっていうことでもないですしね。留学されてた方が多いですけど、留学経験は今回の勉強に役立ちましたか?

Bさんアメリカの大学を卒業してからだいぶ時間が経っていたんですけど、英語を勉強していると思い出してくるっていうのはありましたね。ただ、論文を読むっていうことに関しては、日本語の論文でも入るときって抵抗があるんですけど、それと同じような感じだと思います。やっぱり難しいなっていうのがあるので、そのあたりの読み込み・訓練が必要なんだなって感じました。大学院にいくのであれば、やはり論文は英語で読み書きできるようになったほうがいいそうです。英語で書けば、読んでくれる人たちが世界中に広がり、圧倒的に多くなるというメリットがあります。情報発信する側も日本国内に留まらず、世界を意識して英語で発信していくというスタンスでいったほうがいいかなと思うので、英語は必要だなって思います。

宍戸中ゼミ生を見ていると、留学していた方は日本語力の落ちる人が多いですね。3年次編入はほとんど論述で、英語も論文を読んで和訳や要約になることが多いんですが、日本語にできないケースが多いです。向こうで暮らしているときは会話も英語ですし、頭の中でいちいち日本語に直す必要がないですもんね。Dさんは1年間、イギリスに行かれてみてどうですか?

Dさん私の英語は友達と会話するとか旅行するとかその程度でしたので。しかも帰ってきてから4年が経過してますので、もう全然。中ゼミでも添削英語の時に先生が、「落ち着いて解いてください」っていうところから始まったので。

宍戸みんな慌てちゃうんですよね。中ゼミの添削英語では決められた時間内に過去問を全訳していただくわけですが、いい点をとろうと、そのことで頭がいっぱいになっちゃって、焦りすぎた結果、だめだということも。

千頭和受験の経験が豊富な人は試験慣れしてるというか、はじめから落ち着いています。そういう経験が少ないと慌てる人が多いですね。だから点数が低いからといってできないわけではない。落ち着きがなくて点数を損しているだけかもしれません。

宍戸そういうケースもあるということですね。どういう人が英語が伸びる人でしょうか。

千頭和お地蔵さんみたいに着実な人。時間がかかってもきちんと着実にできる人。 慣れていない人だとすぐ目の前の答案で点数を取りたがります。自分のやっていることを外から冷静に見ることができる、そういう力も必要だと思います。

宍戸Aさんは、英語で苦労しましたか。

Aさんそもそも英語がものすごくできなかったので。千頭和先生の授業にでたときは中学生レベルで、英語の文法が本当にめちゃくちゃだったのと、文法がそんなに重要だとも思っていなかったので。だいたい読めればいいやと思っていたんですけど、きちんと文法が理解できないと文章って読めないんだっていうことがわかって、目からうろこって感じでした。千頭和先生に厳しいことをたくさん答案に書いていただいたので、自分の実力がわかって自分なりに取り組めました。

宍戸他にも千頭和先生のおかげでなんとかなりましたという人がいらっしゃるのでは?

Eさん いちから教えて頂きました。

宍戸すごく頼りにしていましたよね?

Eさん千頭和先生しか頼る人がいなかったので。言われたことはとりあえずやらなければと思ってました。英語力の伸びる時期があるらしいんですけど、私はまだまだです。ターゲットは1500くらいまでやりました。熟語は800くらいまで。

千頭和受験大学の英語レベルが低いなら、1000でいいけど。少なくとも1000までは何周もやって、余裕があったら上にいくっていう感じにしていったほうがいいですね。

宍戸単語は自分で努力しなきゃだめですよね。単語をちゃんと覚えるかどうかというのはきちんと努力できているかどうかのいい目安になりますね。

千頭和単語がわからないと本当に受験はどうにもならないし、単語がわかればストーリーもわかるし。

宍戸でも、単語をつなぎ合わせてストーリーを自分で組み立ててはいけないんですよね。

千頭和全然違うことを書いている人がいますよ。

宍戸単語を覚えて、たくさん手を動かして訳すっていうことが大事ですよね。それで中ゼミみたいに先生に添削してもらえれば自分の間違いに気づくから、それは大きいですね。

千頭和添削するときは英語と日本語、両方見て採点しますから。さきほど慣れが大切だといったのはそういうところだと思うんです。厳しい入試を受けて入ってきた人たちは、日本語力の不足を指摘されて、講師も同じことを繰り返し言うはずだから、それで慣れてくるっていうのはあると思います。

宍戸編入や社会人入試の英語はやっぱり日本語の力が必要ですよね。

千頭和だから授業中は「英語」っていう試験名が間違いだって言ってるんですよね。必要なのは英語+日本語力だから。そうじゃないと東大は帰国子女ばっかりになる。

宍戸千葉の社会人入試は小論文3題のうち、1題は課題文が英語です。筑波の3年次編入に至っては小論文という名前の英語ですものね。英語の課題文をしっかり理解して日本語で文章を書いていくっていう。だからある意味、課題文が英語の小論文くらいの感覚でいたほうがいいですね。

千頭和専門の勉強ももちろん絶対リンクさせておいたほうがいい。

宍戸だから、漢字もちゃんと書けなきゃいけないし。小論文はかなり重視って考えていいんじゃないかな。やっぱり論理的な思考力があるかってことを大学側は見るんじゃないですかね。どうですか、Cさん?

Cさん看護でも科学的根拠に基づいたものを求められるので、そういう意味では小論文が近かったかなとは思いますけど。

宍戸卒業研究はどうですか。

Cさん卒研はやっとオリエンテーションが先週終わったんですよね。自分の書きたいことを書くんじゃなくて、文献検索して、裏づけして、フィールドへ行って調査して。まぁ、分野によりますけど。卒研では中ゼミの小論文講座でで習ったことが生きるんじゃないかと。もうちょっと専門的だけど、構成としては同じなんじゃないかなと思っています。

宍戸感想文ではないということですよね。自分の気持ちを書けばいいんじゃなくて、根拠であるとか裏づけが求められてるってことですものね。聖路加は学士編入では小論文をすごく重視しているのではないかって聞いたけど。入ってからもずいぶん書くんですよね?

Bさんそうですね、すごく書かされますね。どの科目でも必ずレポート出しなさいって感じで。論理的思考能力を身につけるための訓練なのか、仮説を立てて、立証して、結論を出すといったものもあります。授業でも患者さんとか、ゲストで来てくれた人に病気の体験談とか話してもらって、そのあとにも紙を渡されて5分くらいで書かされたりするんです。すごく書いてます。

宍戸それは何が目的で?

Bさん書く能力をつけさせるためでしょうか。でも、みんな書けるんですよね。1年生から入学してきた子たちも書けるんですよ。

宍戸ということは学士編入の時も小論文重視ということでしょうか。

Bさんそうだと思います。書けなかった子で受かった子はいないと思うんですよね。

宍戸でも、学士編入で生物ができなかったけど受かった中ゼミ生はいるし。最近では英語もそんなに自信がなかったけど受かったっていう方もいたし。でも、小論文ができなくて受かったという話は聞かないですね。

Bさん大学に入ってからも書きますからね。

宍戸なるほど、聖路加看護では小論文の力が求められるってことですよね。他の大学はまだ始まっていないからどうなのかわからないけど。最終的には卒業研究を書かなければなりませんし、やっぱり感想文とは違うと思うので。データとか根拠とかが必要になってきますよね、千頭和先生?

千頭和さきほどの慣れっていうところですね。理系のレポートっていうのは仮説があって、実験のデザインがあって、結果があって、考察があってっていう流れとかフォームが決まってるんで。

宍戸それに従って仕上げなければだめっていうことですよね。

千頭和だから逆にかたちに慣れると書けちゃうってところもあるんですよね。うちの大学でも理系の人のほうが書けますね。みんな1・2年生のときからレポート漬けで。

宍戸理系は英語で書かなきゃいけないですよね。大学院にいったら英語での発表もあるし。まだまだ欧米のほうが、多くの分野で研究がすすんでいるし。

千頭和日本語では読んでもらえないですからね。

宍戸それから、看護は、最終的には志望理由書に基づいた面接で合否が決定するケースが多いですね。一般入試でも都立看護などは、いくら筆記ができていても面接で落とすと聞きますし、4年制大学でも一般入試の一次が通って、どんなに筆記に自信があっても、面接で落ちる人は落ちてしまう。そこで見られるのが人柄とか資質だと思うんですけど。聖路加については、そういうことを感じますか。

Bさん志望理由書も見られていると思うんですけど、人柄重視なのかなと感じます。学士編入で入学した人を見ると、似たタイプの人が多い気がするんです。性格の違いはありますが、やっぱりどこか共通した部分があるというか。

宍戸例えばどんなところでしょうか。

Bさん看護に対して熱い思いを持っていたりとか、あとは患者さん側の立場に立って考えられる人とか。基本的には優しい人が多いです。

宍戸Aさん、千葉はどうですか?

Aさん面接は重要だと思うのですが、私は面接がそんなにうまくいったという実感がないので、何とも言えません。本番の面接の時にいくつかのグループに分かれたのですが、圧迫型の厳しい面接をしてくる先生も、穏やかな先生もいましたし。私と一緒に社会人で入学した人が6人いるんですけど、そのうちの一人が私と同じ厳しい面接官だったらしくて。でも、中には雑談みたいなかんじで穏やかな面接だった人もいるみたいです。だから一概にどういう面接がいいのかっというのは言えないのですが、ただ、自分の気持ちを伝えるっていうところでいえば先生に気持ちが届いたのではないかなと思います。
社会人の方を見ていると、仕事に対して一生懸命やってきた人が多くて、いろんな分野で活躍されてきた方がたくさんいます。自立心が強いというか。自分で自ら何かをしようという意欲の強い方がすごく多いと感じました。みなさん、パワフルで私自身も圧倒されてしまいそうなくらいです。

宍戸  私から見ると千葉と聖路加は、多少求めている学生が違うかなっていうのはありますね。千葉は今までの社会人としての活動歴を評価してくれます。3年次編入でもけっこうそういうところがありますね。

Cさん私たちの代は経験豊富な人が多くて国際色も豊かですね。面接中にそれらの経験を聞かれた人もいたと聞いています。

宍戸願書にも活動歴を書く欄がありますよね。そこをびっしり埋められる人が有利かなっていう感じがあります。毎年、1人、2人は、さほど活動歴がなくても合格していますが。Cさんもいろいろな経験がありますものね。毎年、病棟経験のみという方はむしろ少数派と聞いていますが、その中に毎年に中ゼミ生が一人くらい、一生懸命勉強して入っているんですよ。千葉大学には、ここ2年くらいは、中ゼミから1年に3・4人、3年次編入で合格していますから。

Cさんあとは個別にいろんな活動をしてきた人が多いですね。海外に行っていた人もいれば、自分の専門分野を持ってる人もいるし。そういう意味では千葉大学は特殊かもしれません。

宍戸千葉は3年次編入でも社会人入試でも、いろいろな活動に積極的に取り組んできた人をとる傾向がありますよね。逆に聖路加だと、何でそんなに頑張ってきた仕事をやめてまで看護師になりたいのって突っ込まれることもあって。そこらへんがちょっと、千葉と聖路加では違うかな。聖路加は必ずしも特別な活動をしている必要はないんですよね。学士編入だからかもしれません。千葉は社会人入試なので。他の大学はいかがでしょうか。3年次編入で大学側がどういう人に来て欲しいと思っているとか、そういうのはありますか。

Eさん群馬は絶対に群馬に入学してくれる人をとりたいっていう印象がありました。面接で北海道出身だと話したら、「なぜ北海道から来たの?」と聞かれて。今は東京にいますと言ったら「東京からでも通えるんですか?」と。

宍戸大学によってはどこの出身で、卒業後はどこで働くのかをみるところもありますよね。特に公立や地方の国立大学にはそういう面が強いと思います。Dさんは海外にいっていたことは評価されましたか。

Dさん評価されたのかはわかりませんが、すごく穏やかな面接でした。「受かって、若い人たちと一緒に勉強するのはどうですか」とか「受かったら看護以外に何がしたいですか」とか、「受かったら…」という質問をよくされました。それとは別に、私が25年続けているバレーボールの話も聞かれました、あとは、大学の先生に言われたのが、面接のときは身だしなみも大切で、スーツとか、きちんとした服装で行ったほうが印象もいいということです。私服とか奇抜な格好で来た人の中には、合格者はいませんでした。

宍戸そういうこともきちんとしてる人は、他の面でもきちんと準備しているから、受かるんでしょうね。きちんとしていない格好で面接に行っちゃう人は、そこまで思いつかない人だから、多分、いろいろな点で不足してる部分があるんじゃないでしょうか。服装からちゃんとしてると、相手に頑張りたいっていう気持ちも伝わると思います。社会人としては常識ですよね。

Dさんみんなスーツで来るものだとばかり思っていたんですけど、実際に行ってみたら、この人今から面接受けるんだよねっていう服装の人もいて。

宍戸社会人入試でも、そういう人はいましたか。

Aさんいなかったと思います。上下揃いのスーツではなくて、ジャケットをはおっている方が1名いたのですが、他の皆さんは就職活動みたいなリクルートスーツで。男性のかたもけっこういて、年齢が上の方もいらっしゃいましたね。

宍戸一番、年齢が高い人はどのくらいですか。

Aさん  年齢はお聞きしていないのでわからないんですけど、40代の方が2人入学しました。あとは30代がほとんどで、20代の方はいらっしゃらないと思います。

Bさん聖路加看護大学では、昨年は私が一番上で30代後半です。大卒でそのまま来た子もいますし、社会で働いてから来た方もいて、幅広いです。でも一番多いのは20代後半だと思います。今年の学士編入の人たちは年齢が高くて、30代後半から40代の人も何人かいるようです。いろいろなバックグラウンドの人がいるみたいです。

宍戸年齢が高い人の就職はどうなってるんでしょうね。

Bさん聖路加国際病院は、あまり年齢にはこだわらないようです。ただ、そのほかの病院では、年齢制限があるかもしれません。

宍戸一般的には35歳が普通でしょうか。もちろん、経験があれば別でしょうが。

Eさん看護師が不足しているせいか、年齢制限がなくなってきてる気がします。

Fさん一般的な職業だと35歳くらいまでが若年層になると思うんですけど、看護職だと39歳くらいまでが若年者雇用の範囲になっていると思います。年齢層はけっこう高いです。

宍戸そういうふうになってきているんですかね。ここらへんの話はCさんが一番詳しいかな。

Cさん今は保健師で就職を探していたりするんですけど、保健師は30歳できってしまうところが多くて。東京都の特別区が40歳までです。35歳のところも探せばありますが、看護師よりも保健師のほうが間口は狭いかもしれません。

宍戸公務員ですからね。

Cさん倍率はすごく高いし、学部生はほとんど病院勤務で、保健師になるのは5人くらいですね。

宍戸でも、自治体の保健師って必ずしも保健所勤務ではないですものね。行政で福祉に行く人もいるし、保健センターや包括支援センターなどもありますよね。本当にやりたいことができるかっていう問題はありますね。みなさん、将来は?

Bさん将来は、最初の目標であった外国人の方を対象にケアできる場所ってことで、聖路加国際病院のような国際色のある病院でいったんは臨床で働いてみて、そこで経験が積めたら地域のほうに行くような感じで続けていければいいかなと思います。

宍戸じゃあ、聖路加看護大学に提出した志望理由書とあまり変わらないですね。

Bさんあの時書いたことが基本になっています。

宍戸Eさんは。

Eさんまだしぼりきれてないんですけど、あれもこれも興味がわいてしまって。

宍戸大学に行くといろいろな可能性がでてくるでしょう。

Eさん保健師には興味がなかったんですけど、勉強し始めたらおもしろくて。国際看護もこれから学べるので。

宍戸群馬はいろいろなことが勉強できるのよね。

Eさんまだ決められないですね。

宍戸でも、看護師さんは長期的なスパンで考えていけるから、本当にうらやましいなと思いますね。Dさんは大学に入学したばかりだから、まだ先のことはわからないでしょうけど、やっぱり将来は国際看護ですか。

Dさんイギリスに行っていたときはボランティアというかたちだったので、看護師とか医療のことはなかなかわからなかったんですけど、今度は看護師として海外にいってみたいなという興味はあります。

宍戸千葉大に編入した先輩にJICAで活動していた人もいるしね。2人とも中ゼミに来てたんですけど、すごく積極的な人たちでしたね。世界を舞台に活動する看護師さんっていうのも、いいですよね。

Dさん友達でもそういう活動をしてる人がいるので。

宍戸昔ながらの看護師さんだと、同じ病院にずっといるというのが、よい看護師さんみたいな感じがあったみたいですけど、それだと視野も狭くなっちゃいます。そこの病院のことしかわからない、知らないってことも、出てくると思うんですよね。それなのに、それがベストだと思いこんだりして。でも今は、いろいろなことを経験して、いろいろな価値観があることを知ってる看護師さんが増えてきていて、そのほうが結果的には患者さんにとってもいいんじゃないかなって思ったりします。自分の狭い経験だけでものを言うんじゃなくって、いろんなことを見て、勉強してきたから言えることもありますもんね。Dさんは離島にも行ったんですよね?

Dさん先生方もびっくりされてました。離島での経験は楽しかったです。

Cさん私は最初は自治体の保健師を目指していましたが、方向が変わりました。実は、事業を立ち上げないかと誘われています。経営学を大学院で学んだ人とあと一人のメンバーで、介護関係の今までの日本にはないタイプの事業所を立ち上げたいと思っています。ケアマネジャーの資格は持っていますから、それに保健師資格が加わることが強みになりました。

宍戸いろいろな出会いがあって、目標が変わっていくのもいいですね。ネットワークも広がるし。Fさんは、いかがですか。

Fさん産業保健の道に戻りたいと思っています。大学が総合大学で心理学の授業も履修できますから、産業カウンセラーの資格も取って、企業で活躍したいですね。

宍戸看護師、保健師、産業カウンセラーの3つの資格を取るのは、企業では強みになりますね。今、うつ病の方が増えて問題になっていますし。Aさんは大学院に進んでがんの専門看護師になることが目標ですよね。専門看護師は実務経験が必要だと思いますが。

Aさん実務経験は必要です。臨床での経験が5年です。

宍戸がんもこれからは在宅での療養者が増えてくるでしょうね。私の友人の中にもお母さんが在宅で亡くなった方がいますが、在宅での疼痛ケアがなかなかしてもらえなかったって聞いています。

Aさん私の祖父はがんで入院していたのですが、病院から出るように言われて。その出される前日に亡くなってしまったんです。そういう患者さんが今後、増えてくると思うんです。お医者さんがいなくても疼痛ケアができるような看護師になりたいと思います。

宍戸そういう看護師さんはまだ少ないんですよね。今年も3年次編入で同じように身内の方ががんで苦しんでいるのに看護師の自分は何もできないことが辛いといって、疼痛ケアのできる看護師になるために勉強するって方がいらっしゃいました。需要も増えてくるかもしれないですね。みなさん、将来楽しみですね。最後に、中ゼミに来てよかったことについて、お伺いしたいと思います。では、まず千頭和先生、中ゼミのいいところはどこだと思いますか。

千頭和添削するところですね。そうすると学生をひとりひとり見ることができるし。

宍戸個別指導コースもありますが、他の受験生に混じって勉強していくほうが、自分の学力がわかり、目標が明確になってよいと私は思います。一人だとなかなか受かるレベルまでいかなくて。皆で解説を聞きながら、個別の添削もあるというのが、中ゼミの授業のよいところだと思うんです。

千頭和みんなが共通のミスをしたりすると、解説がみんなに届きますし。

Eさん先生方がすごく丁寧に答案を添削して下さっていることが伝わってくるので、それが精神的な励みになります。自習室があるのもいいと思います。それに、何度でも面談していただけるのでモチベーションが保てます。

Cさん千頭和先生も、宍戸先生もすごく厳しいんですけど、まちがったことはひとつも言っていないので、素直に、そしてそれに負けずに最後までついていくというモチベーションが必要だと思います。私は宍戸先生の面談を受けて何回も何回も志望理由書を書き直したのが、合格につながったと思います。それがなかったら合格していなかっただろうと。

Aさん私は千葉大を目指した段階で、中ゼミから千葉大に合格した人が多かったので、ここに入学することを決めました。実際に入ってみて、先生方が熱心だと感じました。授業料のわりにお得だと思います。授業の時間自体も長いし、添削してもらって再提出までできるところは、すごいなって思いました。最初は答案に酷評を書かれていても、上達するとほめてくれるから嬉しかった。

宍戸千葉大学の倍率はかなり高かったでしょう。

Aさん60人中7人しか受かりませんでした。

Dさん中ゼミは情報収集もちゃんとしているし、だから生徒が受かるんだと思います。

宍戸皆さん、予備校に来る時点で、受かりたいっていう気持ちが他の方より強いんだと思います。

Bさんみなさんと同じ意見です。それに加えて、私は仕事を続けていたので仕事をしながらでも通える授業プログラムがありがたかったです。土日メインでも通えたので。あとは聖路加は生物があるのですが、私を含めた何人かが生物の授業についていけなくなったときでも、聖路加にあわせた過去問対策みたいな授業を設置してくれました。エッセイ・ライティングでも聖路加対策をしてくれて、すごく柔軟に対応して頂きました。そういう柔軟なところが中ゼミのいいところだと思います。

Fさんテストの結果が張り出されるので、成績が悪いと落ち込むんですが、逆にやらなくちゃという気分にもなって、意欲につながりました。自分にとことん厳しくなれました。ひとりだと難しいけど、まわりが必死に勉強しているのを見ると自分も頑張らなくちゃと思いました。あと、中ゼミの先生は面談以外でも辛いときは話を聞いてくれたので、それでまた頑張れました。中ゼミに来てよかったです。

宍戸みなさん、社会人で、受験だけではなくいろいろな悩みもありますしね。Dさんは1学期途中からの入学だったけれど、すごく頑張ったよね。

Dさん体力には自信があるのに、40度の熱が2回出ました(笑)。中ゼミに来る前に他の予備校も見学したんですけど、ある予備校では看護コースと心理コースがあって、そのふたつが混ざっているようなコースだったので、こんな感じでちゃんと勉強できるのかなと疑問を感じました。中ゼミでは看護3年次編入コースがちゃんとしていそうなので、こちらに決めました。実際に通ってみて、編入生にたいする勉強や対応がきちんとしていると感じました。先生方も熱心に教えてくれるし。ちゃんと先生のアドバイスを聞いて授業に出ていれば、点数が上がるし、きちんと実になるんだなと思って。小論文も書き方だけじゃなくて世の中の考え方も教えてくれました。物事をあらゆる面から考えるようなものの見方を教えてもらえたことが、大きかったです。勉強の仕方も教えてもらえました。

宍戸みなさん本当によく頑張りましたね。体調が悪い時もちゃんと勉強に来ていたし。

Aさん具合が悪くて休もうかと思ったこともあったんですけど、どうしても志望理由書を見てもらいたくて。今日行かなかったら後悔する、くらいの気持ちでした。

宍戸みなさん、本当にガッツがありましたよね。だから今、こうしてここにいるわけですが。千頭和先生、最後に何か激励があればお願いします。

千頭和みなさん受かるべくして受かったと思います。自分では気づかないかもしれないから、落ち着いたら受験勉強をしていた頃の自分を振り返ってみるといいと思います。頑張ってる時の自分です。本当に頑張った甲斐があったなというのは、後からわかると思う。

宍戸働いて、生活して、受験もとなったら、何かを犠牲にしなくちゃいけなくなりますよね。それでちゃんとやってきたんだから今があるんですよね。これで終わりじゃなくてこれからがスタートですが。すでに新しいスタートをきっている人もいるようですし。これからまた新たな可能性が見つかるかもしれないし、自分の夢を実現させていくこともできるだろうし。しかも、人の役に立つ仕事だからすばらしいですよね。
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